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「ほう面」って何?
 いろんな業種の会社をリストアップする、という仕事をしている人に表題の質問されました。「法面工事業者」という分類があったそうですが、まず「法面」の読み方がわからない。したがって何を工事するのかもわからない。
 当たり前と思っていることが、身内でしか通じないことに気づくとショックだったりします。
 さて、法面は「のりめん」と読みます。でも、どういう意味なんだろう? あらためて説明しようとすると、うまく説明できない自分に気づいてあせったりします。
 「人工的に、規則的に作られた斜面」のことを「法面」と呼んでいましたが、はたして本当にそれで良かったんだろうか、、、。
 「切土法面」とは、山の斜面などを切り取って、その跡にできた新たな地表面(斜面)のことを指します。「盛土法面」とは、土を盛立てたときにできる新たな地表面(斜面)のことを指します。一般に、きちんと寸法をとって規則的に斜面を作る、つまり「法則にのっとって作る斜面」だから「法面」というんだと思っていましたが、じゃぁ、わざと不規則に作ったら「法面」と呼ばないのかなぁ、、、

おことわり
 本ページは、気が向いたときに随時アップグレードさせようかな、と思っています。
 多分、いつまでたっても未完成じゃないかな、、、

 久しぶりに自分もここを見たら、分野の違う人にとっては何を書いてるんだかさっぱりわからないことに気づきました。  補足していかなくちゃ、、、
 それにしても、どっかから持ってきたような(そういう部分もあるけど)文章だな、、、
 最初は自分のメモのつもりで作っていたものを、どうせだったら公開しちゃえ、としたんですが、、、
 でも、私が書かなくても、実はネット検索をするとたいていのことは出てくるんですよね。
 基本的なこと、どこにでも書いてあることはリンクで示して、人が書いていないことを書くようにしようかな。


I.地すべりとは?

1.イメージ

2.定 義

3.法律では

4.発生原因



II.地すべり調査の概要

   まぁ、これは一般的な流れです。

1.地すべり調査
 地すべり調査は、必要に応じて予備調査、概査、および精査に区分し、実施する。

2.予備調査
 予備調査は、広域における地すべり地の予察を行い、あるいは地すべり地の概況を把握するために行う。

3.概 査
 概査は、地すべり災害の緊急性を判断し、また精査を効率よく行うために、精査に先立って実施する。
 現地踏査は、以下のような目的で行う。

 予備調査および現地踏査の結果に基づき、精査計画を立案する。

すべり面調査の種類
地質調査による方法
・ ボーリング掘進中の判定
・ ボーリングコア観察
・ たて坑の壁面観察
 (集水井、深礎杭施工時など)
計測機器による方法
・ 地中歪計
・ 孔内傾斜計
・ 多層移動量計
地表変動調査の例
4.精 査
 精査は、予備調査および概査により推定された地すべりの発生・運動機構を確認し、より精度の高い機構解析を行うために実施する。

5.解 析
 概査および精査の結果に基づき、解析を行う。解析は、地すべり発生の素因・誘因および発生・運動機構について考察するものであり、地すべり運動ブロック図(平面図)の作成、地すべり断面図の作成、地すべり機構解析を行う。地すべりの発生機構が解明されれば、それに対する効果的な対策工の検討が行える。
 地すべり運動ブロック図および断面図は、地質調査や観測により得られた結果を記入する。
 地すべり機構解析では、地すべりの発生・運動機構について原因を素因と誘因とに分けて詳述し、その対策計画についての考え方を述べるとともに各種調査結果を添付する。対策計画としては、まず発生機構から原因の除去方法を検討する。原因の除去ができなければ、運動機構から運動しにくくなるような方法を検討する。
 ところで、対策工を計画するためには、数字でその規模を示さなければならない。一般に、地すべり対策工事は公共事業、すなわち税金で実施される。したがっていくらの金額を投資することによってどのくらいの効果があるのかを説明する責任がある。なんとなく、感覚的にこのくらいの投資をすれば安全が確保できるよ、なんていう説明では納得してもらえない。この説明のために行うのが安定計算である。
 安定計算は、現在の状況の安全率を推定することから始まる。そして対策工が終了した時点での安全率(=計画安全率)を定める。この安全率のアップ割合が対策工の規模となる。
 例えば、計画安全率を満足させるためにに地下水位を2m低下させればよい、となれば、2m低下させる対策工を設計する。
 あるいはじわじわと動いている地すべりを強制的にある力を加えて押さえ込めがよい、という計算結果が出たなら、その力に見合う対策施設を設計する。


III.地すべり対策工

抑制工 抑止工
地表水
排除工
浸透対策工杭工
水路工深礎工
(シャフト工)
地下水
排除工
暗渠工
明暗渠工アンカー工
横ボーリング工
集水井工
排水トンネル工
排土工(切土工)
押え盛土工
河川構造物

1.地すべり対策施設計画
 主要な地すべり対策工(施設)は右記のように分類される。
 地すべり対策施設計画は、地すべりの発生機構、規模、保全対象等に応じて、抑制工(自然条件を変化させる)と抑止工(構造物のもつ抵抗力を利用する)を適切に組み合わせて策定する。
 それに基づき地すべり対策施設を適切な機能と安全性を有するよう設計する。
 地すべり対策施設には、長期の機能保持のため耐久性のある材料を使用する。また、経時的な安全率の低下や手戻りを対策し、維持管理が容易で費用や手間がかからぬよう、設計に際して考慮するとともに、施工時に得たデータから条件の変更に応じ随時設計を変更して、現地での適応に努めるものとする。
 抑止工は、十分な計画安全率をもって設計する。また、工費の軽減を図り、かつ施工中の災害のないよう、工事の安全性について十分考慮しつつ準備工・付帯工の設計を行うものとする。

2.抑制工
 抑制工は、地すべり地の地形、地下水の状態などの自然条件を変化させることによって、滑動力、抵抗力のバランスを改善し、地すべり運動を停止または緩和させる工法である。抑制工の計画は、地すべり活動を効果的に抑制することが可能な地点で、かつ自然条件の変化により新たな地すべりが誘発されない地点を選定し、行なう。
 大雨が降ると土砂災害が生じることは、経験的に学んでいることである。地すべりも、大雨等に伴い地下水位が上昇すると安定のバランスを崩し、不安定化する。このため、通常の地下水位を低下させる、あるいは大雨が降った時でも地下水位が上昇するのを対策するのが地下水対策である。
 これには降った雨を速やかに排水する地表水排除工と、浸透した地下水を排除する地下水排除工とがある。

 地表水排除工は、降雨や地表水の浸透や湧水、沼、水路等地すべり地域内外からの再浸透によって地すべりが誘発されるのを対策するために計画される。地表水排除工には、水路工、明暗渠工等がある。

 浸透対策工は、地表水の地中への浸透を対策するために計画され、亀裂の発生箇所に対して粘土、セメントの充填およびビニール布の被覆等を行う工法である。沼、水路等の漏水対策工としては、不透水性の材料による被覆、沼の開削、水路の付け替えおよび改良などを計画・設計する。

 水路工は、斜面からの地表水の集水と共に凹部に集まる水の再浸透を防ぐために計画される。このため、形状は掘込水路を基本とするが、地すべり地内では掘削を最小限度にとどめるようにルートを選定する。また、将来の維持管理を考慮してなるべく幅の広い浅い形状となるようにする。 補足:右図は、地すべりを上から見た平面図。

 地下水排除工は、地すべり地域内に流入する地下水および地域内にある地下水を排除することによって、地すべり土塊の内部の間隙水圧(地下水位)を低下させるために計画される。地下水排除工には、横ボーリング工、集水井工、排水トンネル工等がある。

 暗渠工は、集水孔を設けた管や蛇篭を深さ2m程度の溝に埋設することにより浅層部に分布する地下水を排除し、また、降水による浸透水を速やかに排除するために計画される。暗渠工は、漏水を対策し、また、地盤の変形や目詰りに対してもその機能が維持される必要がある。 補足:右図は、明渠(表面の水路)と暗渠(水路の下の砂に埋まっている部分)を水が流れる方向から見た断面図。

 浅層地下水は、地表水と同様に地表の地形に左右され、地表の凹部、谷部に集まりやすいので、このような場所には、暗渠工と地表排水路工とを組み合わせた構造の明暗渠工が計画される。



 横ボーリング工は、水平やや上向きに行ったボーリング孔にストレーナ加工した保孔管を挿入し、それによって地下水を排除することにより、すべり面に働く間隙水圧の低減や地すべり土塊の含水比を低下させるために計画される。このため、効果的に地下水位を低下させるよう、設計に際しては地すべり地域のみならず、周辺の地形・地質及び地下水調査等から、滞水層の分布、地下水の流動層を推定して、最も効果的に集水できるようにボーリングの位置、本数、方向及び延長を決定する。  横ボーリング工には、浅層地下水の排除を目的とした地表から行うものと、深層地下水の排除を目的とした集水井や排水トンネルの中から行うものとがある。 補足:右図は、地すべり末端部の断面図。


 集水井工は、深い位置で集中的に地下水を集水しようとする場合や横ボーリングの延長が長くなり過ぎる場合に計画される。  集水井は内径3.5〜4.0mの円形の井筒であり、その井筒内の横ボーリングからの集水効果に主眼を置くが、井筒周辺の浸透地下水の集水を助けるため、地下水位以下の井筒の壁面に集水孔を設ける場合がある。 補足:右図のうち上側の円形部分は、井戸を上から見た図。「3.5〜4.0m」と寸法が入ってところより下は、井戸を横から見た断面図。

 排水トンネル工は深層地下水を排除することを目的とし、地すべりの移動層厚が大きく、集水井工や横ボーリング工では効果が得難い場合に計画される。  排水トンネル工は、トンネルからの集水ボーリングや集水井との連結などによってすべり面に影響を及ぼす地下水を効果的に排水できるよう設計する。  トンネルの位置は原則として基盤内とし、地すべり活動に影響を与える地下水脈の分布及びそれに対する地下水排除効果の効率性などを総合的に判断して定める。 補足:右図は、地すべり末端部の断面図。


 地すべりが動きやすい条件というのはいくつかある。頭(上方)の荷重が重い、末端の押さえがない、
というのは、感覚的にもわかりやすい。これを解消するのが頭部排土工、末端押さえ盛土工である。
 排土工は、原則として地すべり土塊の頭部の荷重を除去することにより地すべりの滑動力を低減させるものである。排土工を計画する場合には、その上方斜面の潜在的な地すべりを誘発する可能性がないか、事前に十分な調査・検討を行うことが必要である。
補足:下図は、地すべりの断面図。『斜線部分の土を取り除く』という意味で載せています。「切土のり面」と矢印で示したところが、工事後の地表面となります。


 押え盛土工は、原則として地すべり土塊の末端部に盛土を行うことにより、地すべり滑動力に抵抗する力を増加させるものである。盛土部の下方斜面に潜在性の地すべりがある場合には、これを誘発する可能性がないか、事前に十分な調査・検討を行うことが必要である。
 盛土位置での地下水の透水層が浅部にある場合、または地すべり末端部で地下水が侵出しているような場合には、押え盛土やその荷重によって地下水の出口が塞がれたり、背後部の地下水位が上昇したりして斜面が不安定になる恐れがあるため、地下水の処置には十分注意する。
補足:下図は、地すべりの断面図。『斜線部分に土をよそから持ってきて盛る』という意味で載せています。その左側の白い縦長のものは、コンクリートの壁のつもりで書いていますが、これはなくてもよいです。しかし、盛った土の表面勾配は急にできない(崩れちゃう)ので、盛る土の量が増えます。


 河川構造物は、流水の侵食による河床低下や渓岸侵食が地すべり土塊の安定を損なわせ、地すべり発生の誘因となる場合に、渓岸の保護と地すべり末端部の安定を図るために計画される。河川構造物には、砂防ダム工,床固工,護岸工,水制工等がある。また、構造物ではないが、河川の付替えも計画されることがある。
 地すべり地内において大規模な掘削を行うことは、地すべり土塊の安定を損ない、連鎖的に地すべりを誘発する恐れがあるので、掘削量が最小限となるように設計する必要がある。また、地すべり地の地下水の流れを止めたり地下水位を上昇させて地すべり土塊の安定を損なわないような構造とする。

3.抑止工
 抑止工は、構造物の持つ抵抗力を利用して地すべり運動の一部または全部を停止させる工法である。

 抑止工には杭工、シャフト工、アンカー工等がある。
補足:右図は、地すべりの断面図。
 両端がとがった楕円に見える部分が、地すべりを横から見た状態を示しています。この楕円(=地すべり土塊)が左に動く、すなわち滑ろうとする力を、杭やアンカーで抑えよう、というものです。
 それにしても、いきなり鋼管杭とか鋼材なんて書いてあったって、まずこれからしてわからないですよね。
 説明もうまくできないので、鋼材メーカー、例えば Kubota川崎製鉄日本アンカー協会のHPをご覧になってください。

 杭工は、杭を不動基盤まで挿入することによって、せん断抵抗力や曲げ抵抗力を付加し、地すべり移動土塊の推力に対し、直接抵抗することを目的として計画される。地すべり地では、鋼管による杭が多く用いられる。
 杭の施工は、削孔した垂直孔に杭(鋼管)を挿入し、隙間にモルタル等を充填するのが一般的である。

 シャフト工(深礎杭工)は、地すべり推力が大きく、(鋼管)杭工では抵抗力が足りない場合で、基礎地盤が良好な場合に計画される。
 シャフト工は、径2.5〜6.5mの縦坑を不動基盤まで掘り、これに鉄筋コンクリートを充填したシャフトをもって杭に代える工法である。地盤等の条件により大口径の機械削孔を行うことが困難な場合や、曲げ杭では地すべり土圧に抵抗できない場合にシャフト工を用いる。

 アンカー工は、基盤内に定着させた鋼材の引張強さを利用して、地すべり活動に対抗しようとするもので、引張効果あるいは締め付け効果が効果的に発揮される地点に計画される。
 アンカーは基本的には、アンカー頭部(反力構造物を含む)、引張部およびアンカー定着部(アンカー体および定着地盤)の3つの構成要素により成り立っており、アンカー頭部に作用した荷重を引張部を介して定着地盤に伝達することにより、反力構造物と地山とを一体化させて安定させる工法である。