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ランコースの紹介1
Sep. '99作成
 '99の夏は、例年にない猛暑。暑い暑いと文句(わがまま?)を言っていましたが、さすがは北海道。お盆も過ぎると朝夕は涼しくなり、日中の風も気持ちよいものに変わってきます。
 8/14は気持ちの良い天気になりました。前日までは、「今日は自転車に乗ろう」と思っていたのですが、朝起きて、涼しかったものですから、走るのは今日しかないな、と予定変更。雲が多かったので、直射日光に当たらなかったこともありますが、風がさわやかで、それがとても気持ちよかったです。

(写真に入っている日付は、カメラの設定をし忘れていたため、撮影日と合っていません)
 普段私がよく走っているコースは、実は今年の春にNIFTYの会議室で近所に住む方が書いていたコースで、すっかり私も気に入ってしまったコースです。なかなか雰囲気も良いので、札幌の観光案内も兼ねて是非ホームページでも紹介したいと思っていたのですが、私がいつも走るのは夜のため、写真が撮れませんでした。そこで、その日はカメラを持って走ることにしました。
 現像してみたら、曇り空だったり、逆光だったりしたりして、暗くてよくわからない写真もありましたので、それらはまたいずれ撮り直すこととして、とりあえず、本ページを作成しました。
 また、違う季節の写真の方が良い景色もありますので、それらは随時、撮り直して差し替えたいと思っています。

【自宅〜北大】

 私の家は、JR函館本線沿いで、札幌駅から2駅小樽よりの琴似駅の近所にあ ります。この函館本線は10数年前に一部高架化され、琴似周辺も高架となってい ます。私のランコースは、高架下(脇)のナナカマドの並木のある道路から始まり ます。




 札幌駅方向へ1.5kmほど進むと、JRA札幌競馬場。休日になると近辺の道路は 人と車でごったがえします。この日もすごかった、、、ここの前の道路はプラタナ ス並木になっていますが、競馬場側の歩道は、競馬場内からヤナギとニセアカシ アとが枝を張り出し、緑のトンネル(500mくらい)となっています。



 緑のトンネルを抜けてしばらく行くと、桑園(ソウエン)駅。ここにはJR北海道本 社があり、信号の反対側には市立札幌病院があります。これは、いずれもJRが 高架化したあとに街中から移転してきたもの。


 ここまでは、私のママチャリ通勤コースでもあるのですが、通勤時は直進。ランコースはその交差点を左折します。左折すると正面に北海道大学の有名なポプラ並木が真横から見えます。このポプラ並木、かつてはすごかったらしいのですが、今やかなりの老木。一部倒れたりして、ちょっと寂しくなっているそうですが、私は寂しくなってからしか知らないので、何とも言えません。ただ、並木内は、枝が風に吹かれて落ちてくるので、10数年前から立入禁止となっています。
 ポプラ並木間近には、ここからは入れません。ポプラ並木のある農場の周りにはぐるりと塀があって、塀沿いにはナナカマドが植えられています。今の季節は見ていてどうと言うことありませんが、もう少しすると真っ赤な実が見事になるところです。このナナカマド沿いに札幌駅方向(右・南)へ1.0kmほど向かうと北大生協があり、ジュースの自販機が立っています。いつもは素通りですが、今日は一服。この自販機はまだ110円だったことに初めて気がつきました。


【北大構内】

 そのまま真っ直ぐ行けば北海道マラソンの30km付近である札幌駅北口に着きますが、 私はその手前の南門から北大構内に入ります(この文章を読んだ人から、「私はここを直進して、正門から北大に入るよ」とコメントをもらいました)。
 南門から入って左に進むと中央ローン。ここの真ん中にはサクシュコトニ川が流れています。この小川、最近(多分、この10年以内)きれいに整備されたようですが、もともとの源流はここから500mくらい南にある植物園の隣にある某氏のお屋敷の庭の湧き水(メム、という)でした。昔(50年以上前?)はシャケが遡上していたそうです。しかし、近年、札幌市の発展と共に地下水を汲み上げすぎ、メムも涸れてしまったそうで、現在は夏季のみポンプで汲み上げて観光用に水を流しているんだそうです。
 この中央ローンを左側からまわると、クラーク会館が見えてきます(下写真)。これは日本で最初の学生会館だ、と聞いたことがあるのですが、実態はわかりません。そもそも、学生会館、って何なんでしょうか? サークル会館とも違うようですし、、、

 「続 氷点」(三浦綾子著)には、主人公が通称クラ館と呼ばれるここで実弟に拉致されて、吹雪の中、小樽までカーチェイスをするシーンが出てきます。このシーンを読んだとき、クラ館の状況、小樽までの雪道の国道(今と違う旧道でしょうね)が妙にリアルに感じました。


 北大南門から構内に入って中央ローンを見ると、その向こう側に有名なクラー ク博士の胸像があり、この日も観光客が大勢記念写真を撮っていました。

 見づらい写真で申し訳ないですが、右端で光っているのがクラークさんです。そして、中央奥の白い木造の建物は古河講堂です。かつての古河財閥が寄贈したもの、と聞いています。

 北大の中にはメインストリートと呼ばれる南北に1.5kmくらいの直線道路があります。クラーク像の前にロータリーがあり、ここがほぼ南端なのですが、今日、ここから写真を撮ろうと北方向を見て、初めて気がつきました。直線だと思っていたのですが、実は真ん中あたり(工学部南側の池付近)で少し曲がっていたのですね。知りませんでした。

 北大は「エルムの学園」とも呼ばれていて、右の写真のようにエルム(ハルニレ)の老木が多数そびえています。でもこれも、ポプラ並木のポプラと同様、風が吹くと枝が落ちてくるようで、散歩するときも”頭上注意”です。

 右の写真のずっと左側に伝統ある農学部(もともと北大は札幌農学校として始まった)、メインストリートを北上すると、下の写真の理学部本館があります。

 学生運動が盛んだった頃、理学部本館の屋上から投石していた、という知り合いがいました。というだけならなんてことないのですが、この本館には地質学科が入っていて、投げていた石というのは、実は貴重な地質研究サンプルだったとか。
 埋もれている資料が今もかなりあるそうで、この本館そのものを博物館化するための工事を現在しているようです。

 理学部本館の北側を左に行くと、ポプラ並木を直接見ることができます。

 本館の北隣には中央食堂がありますが、その一角に「人工雪誕生の碑」(正式名称は忘れました)があります。かつて、低温科学研究所がここにあって、日本で初めて人工雪を作ったらしいです。
 なお、この低温研は、現在は構内北端に移転しているようです。

 メインストリートをさらに北上すると、池があって、工学部の建物が左に見えてきます。この工学部前に交差点があって、ここを右折すると右の写真のように200mくらいにわたってのイチョウ並木があ り、その向こうの13条門から外にでることになるのですが、ここのイチョウ並 木は、ものすごく見事です。特に秋になって黄葉すると、どこか外国の風景のよ うに思えてしまいます。
 でも、実はイチョウというのは日本にしかない木だと聞 いたような覚えがあるのですが、本当でしょうか?



 北24条−宮の森線まできたら左折。ここは北海道マラソン
のコース33km付近(左写真)。
(写真では左側の歩道が、木陰のために真っ暗になってしま
いました、、、)
【北大〜農試公園】

 ランコースは北大メインストリートをそのまま北端の18条門まで向かいます。18条門を出たところは、現在アンダーパス工事の真っ最中(右写真)でごちゃごちゃしています。T字路なので、右に曲がり、最初の交差点を左折。住宅街の中を北上します。



 ここから北海道マラソンのコースに沿って西へ1.3kmほど向かいます。このあたりの左側には、左写真のような広々とした北大第二農場が見えます。

 600mほどで新川を越えます。この交差点を左折すると、武蔵女子短期大学。
 ここの門の付近でナンパしようとうろついていたら、同じようにうろついていた男から声をかけられてしまった友人がいました。ギョッとしていたら、「中島みゆきさんの母校、ってここですかぁ?」と訊ねられたそうで。

 話がそれました。ランコースは左折せず、北海道マラソンと同じく直進です。ここからは別段なんてことのない、街中の風景が続きます。1.3km進んだところで下手稲通りとの交差点(右写真)。
 北海道マラソンはこのまま直進ですが、私は右折し、さらに1.6kmほど進みます。

 下手稲通りも、別段特徴のない街中の風景が続きますが、この日はゆぅっくりのキョロキョロランだったため、街路樹として植えてあるヤナギの根元にコスモスが咲いているのに気がつきました。その少し先ではアジサイもまだ花をつけています。これも北海道らしいのかな、、、

 北海道ではコスモスは7月から咲いていますが、でもやはり、秋の方が咲き具合が見事ですね。



 下手稲通りを進むと農試公園。ここは、かつてここにあった農業試験場(農水省?)の移転跡です。現在は体育館、野球場、テニスコート、MTBコース、自転車公園(?)、木工工作コーナー(?)等が整備してあります。
 以前はここの中の1周1.5kmほどのコースをグルグル回っていたので すが、最近は今紹介しているコースか、あるいは琴似発寒川の土手を含む農試公 園の外側1周2.4kmを走るようになりました。

 ここの土手は人気が高いのか、犬の散歩はもちろん、今日も水遊び、釣りをし ている人達がいましたし、夜だと最近は花火を楽しんでいる人がいます。

 ここから家までは1.1km。たいていクールダウンを兼ねて、よたよたと帰ります。
 以上、約12kmでした。


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