※指点字:相手の両手の甲に自分の手のひらを合わせ、自分の 指でピアノの鍵盤をたたくように相手の指を触る。 その触った指の組み合わせが文字になるらしい。
【滑り方】 「滑る時はムカデになるのよ」と彼女は言う。つまり、ムカデ競争のように前後にくっつく。伴走者(ガイド)がボーゲンの恰好で立ち、同じ恰好で彼女が後ろにつく。彼女はストックを持たず、ガイドの腰につかまる。私のときは、ズボンの腰のゴム部分を、ちょうどまわしをつかむようにしっかり握り締めた。ウェアによってはこれができないから、抱きつくだけになるんだろうと思うが、つかめたらそちらの方が安心なんだろう。 ところでスキーというのは、左にターンする時は右足に重心を傾け、右にターンする時は左足に重心を傾ける。このため、合図も右にターンすべき時に「右」と声をかけるのが良い人と、右にターンする時は左足に重心をかけるので「左」と声をかけるのが良い人とがいると聞いていた。 今回、2日目の午前前半の女性は前者だったが、ムカデをしたこのEさんは後者だった。そして、次に書く2日目午後の女性も後者だった。 Eさんの場合は声が通じないので、右に曲がりたくなったら腰に回している左手をゆっくりポン、ポンとたたく。するとひと呼吸おいて「はーい」と返事をしてさらにひと呼吸おいてから彼女は重心を左にかけはじめる。そのタイミングを計って、ガイドもターンをするとスムーズに行く、と言う方法である。 |