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考察
トライアスロンの競技距離はアイアンマンに代表されるS=3.9 B=180.2 R=42.195のロングタイプの距離はオワフの遠泳大会、オワフ島1周の自転車レース、ホノルルマラソンの距離が起源とされています。
51.5Kのトライアスロンは3種目バランスのとれた距離としてアメリカのUSTSで全米各地で開催された。日本では1987年にJTSとして天草で大会が開催され全国に広まり、オリンピックの正式種目としてもっとも一般的なトライアスロンとして広まっている。
同じ51.5Kのレースでもドラフティングを禁止するか許可するかでレース展開が大きく異なる結果が、バイクパートのタイムの分布とランスタートの分布に現れている。長良川のバイクタイムは1時間1分から10分間の間でむら無く分布しているのに比べ、波崎では35/44名が59分以内にバイクパートをクリアしている、長良川と同じ様なメンバーのレースでバイクパートにこれだけの差が現れたのは、ドラフティング許可による駆け引きの影響であると言うことが出来る。結果としてランスタートでは波崎では先頭から1分20秒以内に29名がスタートしランの順位が総合順位を決定しているような分析結果となった。
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結論
スイム・バイク・ランの3種目に力のある選手が勝利をおさめるのがトライアスロンだった。しかし今回の分析の結果はドラフティングルールでは(1)スイムで遅れない、(2)最後のランに強い選手が勝利を収めるということが出来る。
私はドラフティング許可のレースを否定するつもりはないが、これからのトライアスロンを魅力のあるスポーツにするためには関係者がもう一度検討してみる必要があるのではないでしょうか。
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