プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナルの資格制度

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注:本ページはH10年に作成したものですが、その後、試験制度等について大きく変わっているようです。最新の情報は、
こちら「http://www.actec.or.jp/pageholder/pmi/cert_j.htm」等でご確認ください。 H13年7月 追記)

はじめに

 近年DB(デザインビルド)、VE(バリューエンジニアリング)、PFI(民間と連携した公共事業実施)、CM(コンストラクションマネジメント)、PM(プロジェクトマネジメント)など、契約方式における新しい試みがなされ、同時にコンサルタントの活動領域が徐々に広がりを増している。こうした新しい領域に関わる資格試験であるプロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル(PMP)は、米国においてはすでに長年の歴史があり、日本でも建設省を中心に普及の動きが強まっている。
 PMP資格取得のため、H10年は11月9日(土)に(財)先端建設技術研究センターが実施窓口となり、東京及び大阪で試験が行われた。

Q1:PMP資格とは? A1:プロジェクト・マネジメントの資格については欧米を中心に資格制度があるが、標題のPMP資格は米国に本拠をおく世界最大のプロジェクト・マネジメントの協会であるプロジェクト・マネジメント研究所(PMI)が認定するプロフェッショナル資格。米国のPMコンサルティング業界などでは、PMP資格を多くの企業が支持し、その取得が職業上必須になっているようである。また、その他の業界でも、企業競争力の強化などの観点からキャリアパスとして推奨されているケースも多いそうだ。
Q2:PMP資格保有者はどのくらいいるのか? A2:1998年6月現在で、全世界に約7,000人のPMP資格保有者がいる。日本では試験の歴史が浅いため、まだ少数の資格保有者しかいないようである。
Q3:日本国内ではPMP資格がどのように捉えられているのか? A3:これまでは、日本での試験実施窓口は通産省系の(財)エンジニアリング振興協会だったが、H10年1月に建設省所管の(財)先端建設技術センターが中心となって日本支部を新たに結成した。このため、建設コンサルタントやゼネコンなど、プロジェクトマネジメントに関心を持つ建設関連の企業でPMP受験の動きが活発化している。
その後、だいぶ変わっているようです。最新情報をご確認ください(H13.7追記)
Q4:PMP資格は技術士のように技術系だけの資格なのか? A4:そうではない。PMPはプロジェクトの管理に関する資格であるから、学歴・職歴ともにエンジニアリングに限定されていないし、また米国での受験者には経営管理など社会科学系のバックグラウンドを持つ人もかなりいるそうである。
Q5:受験にあたっては資格審査があるのか? A5:ある。大学卒業者の場合は、過去6年以内に合計4,500時間かつ3年以上の「PM環境での職務経験」を有することが必要。高校卒業の方は、上記を8年、7,500時間、5年と読み替える。
Q6:試験は英語で行われるのか? またどんな形式の試験なのか? A6:PMP試験は英語で行なうことを基本としているが、日本での試験では、希望者には同一内容の和訳された試験問題が配布される。試験は選択式で、プロジェクトマネジメントに関する応用問題が200問出題される。プロジェクトマネジメントには図に示すような9つの主要領域がある。
Q7:PMP資格に関心があるが、どのように勉強したらよいか? A7:PMP資格のバイブルとも言うべき書籍が、Project Management Body of Knowledgeで、「プロジェクトマネジメントの基礎知識体系」として翻訳が出されている。これ以外にも英文の想定問題集やカードブックが出版されている。
 下記のインターネットサイト参照。
Project Management Institute;http://www.pmi.org/
(財)先端建設技術センター;http://www.actec.or.jp/
(財)エンジニアリング振興協会;http://www.enaa.or.jp/JPMF/
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