【2013.1.30追記】
 このページを作り始めた1年前は、画像処理に関する知識はゼロだった。そんなときに地形標高データをエクセルで隣接セルとの差分をとることでいろんな表現ができることを知り、楽しくなってこのページを作り始めた。
 作りながら、少しずつ調べ、自分なりに考えたことを随時加筆してきた。
 そして、1年やってきてようやくわかってきた。これは画像処理の基礎事項だったということを。つまり、ネット検索したって当たり前すぎることだから出てこなかったんだな、と。

 ということで、以下、ど素人の勉強ノートです。

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(2014.12.16) こんなサイトでも、毎週ほぼコンスタントに90アクセス程度があるようです。

2012.1.26 作成開始
2012.2.25 初版完成
更新履歴

エクセルで作る地形解析図

 数値地形データから、エクセルを使って各種地形解析図を作ってみよう、というページです。
 便利なソフトが出回っているので、わざわざエクセルを使い、手作業でこんなことをする人は奇特かもしれないですけど、まぁ、遊びです。たまたまこんなことをする機会があって、面白いので紹介してみたい、ということです。エクセルがあれば高額なGISソフトがなくてもこんなことができるんだぞ、と。
 作成するのに使ったソフトはexcel2010とテキストエディタ。そして作成したデータを表示させるのに国土地理院のHPからダウンロードした基盤地図情報閲覧コンバートソフトを使い、その出力画像をAdobe Photoshopで切り取ったり、複数の図を並べたり、重ねたりしてこのHPに載せています()。
 ここでは国土地理院のHPからダウンロードできる基盤地図情報のうち10m間隔グリッドの数値標高モデルを使いますが、計算の意味が理解できれば、国土地理院の5mDEMや50mDEMはもちろん、その他グリッドデータであればなんでも対応可能です。
(※50mDEMは日本測地系(Tokyo Datum)なので、10mDEMと単純に重ねられない)
     このことに数ヶ月気づかなかったというのが私のレベルです。
【2014.3.16追記】
 高額ソフトに匹敵するオープンソースのGISソフトがあることを知った。ますますエクセルでちまちまやる必要性がなくなったのがちょっと残念。でも、それをさわってみるとさらにまた新たに知ることも多数。なので、そんなことも含めて気の向いたところから書き換えていくことにした。

【2022.8.27追記】
 エクセルでの地形解析はけっこう使える!
 エクセルの 『条件付き書式』 機能を使えば、ほかの作図ソフトを使わず、計算結果をそのままエクセルで表示できることに10年たってようやく気づいた。かなりのことに対応でき、相当簡便に活用できると思われる。
 序文(改訂版)をどうぞ

目  次
序(改訂 2022.08.27版)
序.まずは 『基盤地図情報』 と 『 XML文書』

1.地形解析図の例
傾斜量図 斜面勾配図 斜面方位図 デコボコ図 斜面曲率 地形変換線 尾根・谷、水系密度 texture図 陰影図 地上開度図、地下開度図 尾根谷度図 Convergence Index 接峰面図、接谷面図、起伏量図 起伏指標 ラプラシアン、エッジ 高度分散量図、高度分散異常図


2.参考ページ、文献

3.作図の流れ
 3.1 XML文書のダウンロード
 3.2 標高値の書き換え
 3.3 XML文書の作成

4.作図方法
 4.1 表形式データの作成
 4.2 作図計算
傾斜量図 斜面勾配図 斜面方位図 地上開度図、地下開度図 尾根谷度図 接峰面図、接谷面図、起伏量図、ラプラシアン、エッジ 高度分散量図、高度分散異常図 デコボコ図 平滑化

 4.3 XML文書作成
 4.4 閲覧コンバートソフトの使用法
5.ちょっと考えること
 5.1 「傾斜量の値」と「傾斜量図の色区分」
 5.2 断面図作成例
 5.3 斜面曲率
 5.4 デコボコ図とラプラシアン
 5.5 微分 って何さ?
 5.6 高度分散量異常図とは
 5.7 微分図の使い道
 5.8 赤色立体地図画像に関連して

6.2次元フーリエ変換
 6.1 なぜかフーリエ変換
 6.2 計算例
 6.3 マクロファイル
 6.4 地形の2次元フーリエ変換

【参考 1 】 -- DEM間隔と座標系 --
【参考 2 】 -- tiff画像 --
【参考 3 】 -- マクロを知らない人へ --
【参考 4 】 -- カラーホイール --
【参考 5 】 -- 3D表示ファイル : VRML --
【参考 6 】 -- 局所積和演算とSUMPRODUCT関数 --
【参考 7 】 -- 3D表示ファイル : 3D-PDF --
【参考 8 】 -- 画像の合成 --
【参考 9 】 -- 10mDEMと5mDEMの合成法 --
【参考 10 】 -- CSE(配列)数式 --
【参考 11 】 -- ステレオ投影 --
【参考 12 】 -- 風向ローズダイアグラムとsumproduct関数 --

 ウェブサイトに地図を挿入する場合、かつては下記のような制約があった。ところが、いつ変更になったのかわからないが、2024年3月11日に 『複製・使用承認申請に関する手順』 のページから 『地図の利用手続ナビ』 に進むと、『出典を記載すれば申請不要』 というところに行き当たった。
※本サイトの図について
 国土地理院のHPによれば、基盤地図情報の利用は 「測量成果の複製・使用」 に該当するという。そして利用するに当たり、申請手続きが必要かどうかは申請フローを見て判断しろという。
 このサイトはどれに該当するだろうか?
 私は、『 ・ 刊行物等に少量の地図を挿入』に該当するものと判断する。ここでは作成方法について書いているのであり、載せている図は作成方法を補足するために補助的に挿入しているものである。
 したがって、以下に収まるようにした。

=== 以下、地理院HPの『承認申請 Q&A 』ページより引用 ===
8.「刊行物等に少量の地図を挿入」とは?
 刊行物等の内容を補足するため、下記基準程度の少量の地図等を補助的に挿入する場合
◇Webサイト等
 ・ 300×400ピクセル以下の大きさで地図等の一部(ラスタ形式)を掲載する場
 ・ 300×400ピクセルを超え、画面に収まる大きさで地図等の一部(ラスタ形式)を掲載する場合 → Webサイト全体の中で5枚まで
=== 引用ここまで ===